2005年06月19日
■Aブロック 日大三が軸、有力校集まり激戦区に
実力校が集まり、シード校も気を抜けない激戦区となった。
日大三は加藤、大越の左右両投手が安定感を増したうえ、江原、千田、村上ら打線も調子が上向いてきた。
しかし、本格派の主戦高江洲を擁する都府中工や昨年4強の都昭和、総合力の高い日大鶴ケ丘などがそろい、8強入りまでも気は抜けない。
帝京八王子のブロックにも国学院久我山や創価といった打てるチームが並ぶ。東亜学園や日大二も戦力を整えており、好試合が期待できる。
■Bブロック 屈指の好カードは早実―拓大一 都国立も健在
2回戦の早実―拓大一は大会屈指の好カード。早実は山田、後藤らの長打力が自慢。課題の守備力を高め、古豪復活を目指す。
2年連続8強の拓大一は左の田沢、右の吉田と投手陣が豊富。継投策で、どう踏ん張るか。
シード校の東海大菅生の主戦村上も速球派の注目選手。酒向、石黒の長打と金森、保田らの足を使った小技も見ものだ。
昨年4強の都国立は、つなぐ打線が健在。荒谷、竹之内らの長打でムードを盛り上げ、波に乗り始めるとおもしろい。
■Cブロック ノーシードに有力私立勢、シード優位保てるか
シード校が優位を保てるか。明大中野八王子は昨秋の都大会から実力をつけてきた。小町、森田らの長打がつながるかが楽しみだ。
都大泉は主戦外間や下手投げの小川など投手陣が厚い。守備からリズムをつくり、上位を狙う。
一方、ノーシード勢には有力な私立勢がひしめく。桜美林の主戦東木は140キロ近い直球と変化球を組み合わせて打者を揺さぶる。堅い守りで流れを引き寄せ、夏5回目の甲子園を狙う。堀越、工学院大付も地力があり、侮れない。
■Dブロック 実践学園一歩リード、昨夏準優勝の穎明館など追う
第2シードの実践学園が一歩リードしている。昨秋の都大会で4強入りし、今春の都大会で準優勝とぐんぐん成長してきた。橋本彰や小峰ら打撃陣が勝負強さを発揮し、浜田、山口ら好投手をどれだけ温存できるかが、初優勝への鍵だ。
追いかけるのは昨年の準優勝校、穎明館(えいめいかん)。本格派の浜田、技巧派の上原と、投手力は昨年に迫る。守りも堅く、打線が仕上がれば好試合を期待できそうだ。
都立勢も期待できるブロック。どこが台風の目になるかもみどころ。
大会展望
混戦必至 日大三、東海大菅生が有力
2005年06月16日
実力派の投手がそろう一方、攻撃力で飛び抜けたチームがなく、混戦が予想される。春の都大会では上位校でも失策が多く、打線と守備の仕上がり具合が大会の行方を左右しそうだ。
3連覇を目指す日大三は安定感を増し、春の都大会を制した。大越、加藤、関を中心に投手の層が厚く、左打者の多い打線は主軸の千田、村上、江原から下位打線まで穴がない。
東海大菅生も村上、福田と好投手を擁する。打線を強化して総合力を高め、00年以来の代表を目指す。実践学園は昨秋の都大会で4強入りし、春の都大会は決勝まで上った。橋本彰、小峰ら打撃陣が好調で、甲子園初出場を狙う。
ノーシードでは昨年準優勝の穎明館をはじめ早実、桜美林、創価などの強豪が居並び、目が離せない。府中工や大泉などの都立勢も旋風を起こしそうだ。
春季大会の結果
決勝 5月24日(神宮第二)
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
実践学園 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
日大三 |
2 |
0 |
1 |
0 |
2 |
1 |
4 |
1 |
× |
11 |
準決勝 5月23日(神宮第二)
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
国士舘 |
0 |
0 |
2 |
2 |
2 |
0 |
1 |
0 |
0 |
7 |
日大三 |
1 |
1 |
2 |
3 |
2 |
0 |
0 |
1 |
× |
10 |
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
実践学園 |
0 |
2 |
1 |
0 |
2 |
0 |
0 |
1 |
0 |
6 |
明大中野八王子 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
|