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智弁4強ならず 序盤は互角の戦い 選抜高校野球

2011年4月2日0時33分

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写真:履正社―智弁和歌山 5回裏智弁和歌山2死満塁、宮川は右前に2点適時打を放つ。捕手坂本=日刊スポーツ拡大履正社―智弁和歌山 5回裏智弁和歌山2死満塁、宮川は右前に2点適時打を放つ。捕手坂本=日刊スポーツ

 第83回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟・毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の大会10日目の1日、智弁和歌山は準々決勝で履正社(大阪)と対戦。序盤は互角の戦いを見せたが、中盤、試合巧者の履正社にバッテリーの動揺を見抜かれ、3―10で敗れた。智弁和歌山の「春」は終わったとはいえ、3年ぶりに8強入りを決めた選手たち。「収穫と課題が見えてきた」と「夏」へ向かって歩み出した。

 先発のマウンドには1、2回戦と同様、背番号10の左腕青木勇人(3年)。スライダーと直球でコーナーを突き、3回まで履正社打線を1安打に抑える完璧な投球内容だった。

 「青木が踏ん張り、3、4点勝負に」と考えていたベンチの高嶋仁監督にとって、満足いく立ち上がりのはずだった。

 ところが4回、急にリズムが狂い始める。2者連続三振の後、5番大西にうまく左翼線にはじき返され、二塁打。次打者の左前安打で先取点を奪われた。

 5回の守り。2死ながら二、三塁。3番石井の2球目、捕手道端俊輔(同)はスライダーを要求して低めにミットを構えたが、青木が投げ込んだのは高めの直球。ミットは届かず、白球は球審に当たって一塁側ベンチの方へ転がった。本塁を踏む三塁走者。「前の晩に2人でサインを決め直した。それが裏目に出た」と道端。

 落ち着かせようと道端はマウンドまで行ったが、青木の動揺は収まらない。四球、死球、さらに連打を浴びて降板。リリーフ蔭地野(おおじの)正起(2年)も、調子づいた相手打線を抑えることができなかった。この回、一挙に7点を失った。

 「何としてもベスト4に進出したい。その思いが空回りした」と青木。

 智弁和歌山も打線で意地を見せた。5回、2死後、山本隆大(りゅうた)(3年)が右前安打。ここまで遊撃手として堅守でチームをもり立ててきた小笠原知弘(同)が今大会初の安打で続く。さらに道端はこの試合、3度目の四球を選んで満塁とした。

 絶好機に右打席へ入ったのは4番宮川祐輝(同)。甲子園入り後、思い通りのバッティングができず不振にあえいでいた。しかし、内角の球をしぶとく右前にはじき返した。「バットは振り遅れ気味だったが、いいところに飛んでくれた」と宮川。

 これで宮川が調子づいた。履正社バッテリーは3番道端には四球覚悟で厳しく攻め、宮川に勝負を挑んできた。8回には先頭道端が中越え二塁打。続く宮川は本塁ベース寄りに立ち、インコースの球を「覆いかぶさるように打って」左前安打。さらに1点を加えた。

 試合後、高嶋監督は「ピンチにも動揺しないチームにしないと……」と課題を口にした。

 攻守の要、道端は「弱い弱いと言われた、僕たちがベスト8まで来られた。後輩たちも甲子園を経験できてよかった」と話し、早くも「夏」を見据えていた。(張守男)

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