駒大苫小牧(南北海道) × 早稲田実(西東京) 2006年(第88回大会)決勝戦
ゆ~ちゃん、ま~くん。かわいらしい名とは、かけ離れた球史に残る熱戦となった。第88回大会決勝戦。第1回から出場を続ける伝統校の早稲田実(西東京)は悲願の初優勝をめざし、駒大苫小牧(南北海道)は73年ぶりの選手権3連覇の偉業がかかる。斎藤佑樹、田中将大の投げ合いは互いに譲らない。8回、駒大苫小牧が三木悠也の一発で均衡を破るが、その裏、早実も4番・後藤貴司の犠飛で同点。延長に入って、スクイズを紙一重で外す斎藤、田中も13回の満塁のピンチをしのぐ。試合は15回で決着つかず。37年ぶりの決勝引き分け再試合となった。「もう1試合できてうれしい」と口にした再試合の行方は――。