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第79回選抜高校野球大会

大垣日大

初出場

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「新しい顔」に挑み、自らも成長 大垣日大・阪口監督

2007年04月04日

 4キロのウサギ跳びを課し、選手に笑顔を見せなかった。生涯を野球に費やしてきた。30代の娘は少女時代、「うちにはお父さんがいません」と作文に書いた。ついた呼び名は「鬼の阪口」。38年間指導した東邦(愛知)では春夏24回、甲子園に出場し、優勝1度、準優勝2度。ところが2年前に「無名校」に移ると、新しい顔を生み出した。

写真

大垣日大を準優勝に導いた阪口慶三監督

 試合中に四股を踏む。スクイズ失敗に「笑え笑え」のサイン。勝利後には宿舎で飛行機のまねをした。試合中の笑顔に、東邦時代の教え子は「まるで別人」と驚いた。

 言葉でも演出する。打撃練習で球を打ち上げても「どこ見て打っとる」とは言わず、「もう2センチ下だったらスタンド入ってる」。以前は罵声(ばせい)やノックで、選手を動かした。

 持論は「指導者の器に生徒は従う」。選手のレベルに合わせて自己を操るのも器の大きさゆえだ。

 自己研鑽(けんさん)のため読む歴史書、小説などが指導の各所ににじむ。練習グラウンドのベンチの壁には山本五十六の「男の修行」。歎異抄の「無義をもて義とす」を引用し、休養日の大切さを説く。

 あふれる言葉や大げさなしぐさは実は計算済みだ。「鬼一辺倒だった自分が、いくつもの顔を作るようになった。自分でも立派だと思う」

 決勝のエラーの場面では、のどの奥でうめいた。音はベンチの選手にまで聞こえた。しかし鬼の面は表に出ない。

 目の前まで来た優勝は手にできなかったが「甲子園で子どもが、子どものおかげで自分が成長できた」。晴れやかな顔をした。



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