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特待制度はオープンに―団野村さん 私の提言08〈6〉

2008年03月11日

 ――代理人の目から見て、日本の高校野球は。

写真団野村さん 代理人

 「甲子園はとてもいい大会だと思う。子どもたちに、目標を持たせることは教育上、すごく大事だ。非行を防ぐ一つの手段でもある。アスリートをサポートする立場で言えば、球数制限とか、連投禁止といった改革をしてもらいたい」

 ――代理人としての活動は日米で違いますか。

 「アメリカはフリーです。高校生にプロが教えることもできるし、スカウトも直接話すことができます。日本はダメですよね。私はシニアリーグ(中学硬式)の監督をしたことがあるが、野村監督や何人かのプロ選手も教えに来ていた。子どもたちは、やはり最高の技術を教わった方がいい」

 ――歴史的にみて、プロ野球関係者が接触することは難しい。

 「去年のような裏金問題は昔からあった。それを制限するためだろうが、制限するから逆に、そういうことが生じる。ドラフトを完全ウェーバー制にすれば、陰でこそこそしなくなる」

 ――代理人とスカウトはどう違うのでしょう。

 「僕は野球界のフリーターみたいなもの。スカウトは自分の球団がもうかればよく、安くていい選手をとれればいいと考える。我々は選手にとって何がベストなのかを選手側に立って探します」

 ――高卒で海をわたる子もいる。将来的には、さらに増えますか。

 「そうしたいと思ってやっている。夢を追うための選択肢は多い方がいいですからね。ただ、壁はまだまだ厚いです」

 ――昨年は裏金問題から派生する形で、特待生制度が問題になった。

 「制度をなくしても、甲子園に出たいと思う学校は、また違った形で選手をとりにいく。それこそ裏金問題に発展しかねない。制度はきっちりあるべきで、大事なのは、オープンにすることだ。5人という数字にこだわる必要はない」

 ――米国の奨学金制度には厳しい条件がある。

 「赤点をとるとスポーツができなくなります。日本もそういう基準を設ければ、文武両道にもなる。3年通って字もかけないようでは、高校に行った意味がない。勉学もちゃんとやる。私も米国の大学に行きましたが、点数をとらないと野球部から排除される。だから、必死でしたよ」

     ◇

 だん・のむら 日米をまたにかけた「代理人」のパイオニア。ヤクルト選手を引退後、93年、ダン野村オフィスを設立。野茂、伊良部らの大リーグ挑戦を支えた。現在は国内マネジメント業も展開する。野村克也・楽天監督は継父。50歳。


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