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プロから学ぶ権利ある―北村晴男さん 私の提言08〈2〉

2008年03月07日

 ――県立の進学校で甲子園を目指した。

写真北村晴男さん 弁護士

 「高3の夏、長野大会の最後の打席の夢を毎日のように見た。その思いを振り切るために、司法試験の勉強をしたようなもの。いま、自分の力で強く生きられるのも、高校野球のおかげ。だから、息子にも野球をやってほしかった」

 ――息子さんは桐光学園(神奈川)で春夏1回ずつ甲子園に出場した。

 「高校進学に際し、僕も情報収集した。桐光はスポーツ推薦の子が1学年10人程度いるが、それ以外の部員にも平等にチャンスを与えてくれる。公立という選択肢もあったが、本人が強いところでやりたいと希望した」

 ――進学校と強豪校それぞれの利点と欠点は。

 「どちらも利点しか見えない。僕らは、猛練習すればなんとかなると信じ込んでいた。松商学園を野球学校と呼んで、負けるなって。今思えば、もう少し合理的に練習すればよかった。桐光の練習で、キャッチボールの時に声を出さないのに感心した。ずっと疑問に思っていたから。精神面はもちろん、動体視力のトレーニングや、親を呼んで食事の指導もする。勝つために合理的な努力をするのは素晴らしい」

 ――強豪校の特待生制度や野球留学については、弊害も指摘される。

 「地元の感情として、地域の子がいないから応援しないという声もあるが、僕に言わせれば、強豪チームの存在が目標になる。神奈川では県立の川崎北が、中学野球の有名な指導者が監督になって力をつけた。同じ高校生だから、きちんとした指導者がいて合理的な練習をすれば、対等に戦えるようになる」

 「今の社会は何かに秀でていたら、必ずメリットを得られる。特待生制度もプラスの面の方が多い。何事にも弊害はあるが、それを強調しすぎると、制度の正しい評価につながらない」

 ――父母として高校野球に期待するものは。

 「プロは最高のトレーニング技術、コーチング技術を持っている。時間はかかるかもしれないが、そういうプロの技術を誰もが吸収できる環境を作ってもらいたい。野球をやっている子たちは、最高の技術を教わる権利があると思う。うまくなりたくて、一生懸命やっているわけだから」

     ◇

 きたむら・はるお 弁護士 56年生まれ。長野高―早大卒。30歳で司法試験に合格し、89年弁護士登録。日本テレビ系「行列のできる法律相談所」に出演。高3夏の長野大会は準々決勝で敗退。長男は01年春、02年夏の甲子園に出場している。


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