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体罰を考える5 事件根絶願い 指導者「やったら負け」

2006年06月14日

高校野球の不祥事の処分を決める日本学生野球協会審査室。学識経験者らで構成され、2カ月に1回程度開かれる=東京都で

 神港学園(兵庫)の北原光広監督(53)は、11年ぶりに出場した今春の選抜大会前、心に決めたことがある。「選手を怒るときは、1メートル以上離れておく」

 近づきすぎると、体罰を加えていると誤解されかねないからだ。ジャンパーを着ていれば、必ず両手をポケットに突っ込んだままにする。大会前、県高野連理事長に「くれぐれも不祥事のないように」とくぎを刺されたことが頭にあった。

 10分以上説教する時は、選手を座らせる。「寒い中、立たせたままで、もし選手がひざが痛いと言ったら、これも暴行になるのでは。何かあったら、悪いのは監督という時代にはっきりなりましたから」。こう言ってため息をついた。

 指導者が過敏なほど他者の目を気にする。不祥事を神経質に恐れる。周囲から見れば、笑い話にも思えるが、当事者にとっては真剣そのものだ。

    □

 昨夏、全国選手権大会前後にあった明徳義塾(高知)、駒大苫小牧(北海道)の不祥事以降、事件の報告は急増した。日本高野連が昨年度、審議した不祥事は過去最多だった04年度を451件上回る960件にのぼった。指導者による部内暴力は前年の3倍以上の57件。両校の事件では報告の遅れも問題とされたため、現場が駆け込みで報告したことが、件数急増の要因とみられる。

 一方で現場からは、高校野球を取り巻く環境の「変化」を訴える声が聞こえてくる。「高校野球の指導に関するアンケート」では、全体の62%の指導者が、ここ10年で選手気質が「変わった」と答えた。

 「自分の主張を通したいために、『高野連に言いますよ』と脅してくる親もいる」。兵庫県内の50代の指導者は保護者の変化を指摘する。「少子化のせいか、親が子にのめりこんでいる。少年野球時代の癖が、高校になっても抜けきれないのかも」。周囲の過熱ぶりが、「たれ込み」とも言う情報提供の増加につながっている、と実感する。

    □

 現場の指導の難しさとは裏腹に、高校野球人気は根強い。昨年、全国の硬式野球部員は16万5293人で、4年連続で過去最多を更新した。一方、全国高校体育連盟傘下の競技人口は126万5769人で、ここ数年横ばい状態が続く。注目度の高さゆえ、日本高野連も不祥事にはどうしても敏感になる。

 毎月、第3水曜日にある審議委員会。5月17日の会議には、72件の不祥事が報告された。指導者の暴力も3件が有期の謹慎処分が相当だと、日本学生野球協会審査室に上申された。

 委員長を務める河村正・日本高野連副会長(69)は「体罰は、やったら指導者の負け」と言いきる。自身、京都市立洛陽工で5年間、監督を務めた。「チーム作りが思うようにいかないのは苦しいことだが、逆に言えば監督のやりがいでもあるはず。指導者には、そう考える心のゆとりをもってほしい」

 「人間には感情がある。私も全国で問題がゼロになるとは思っていない。ただ、選手にけがをさせたり、脅したりという事件は根絶したい」。それは多くの監督の願いでもある。=おわり

 (斎藤利江子、渋谷正章、島脇健史、竹田竜世、中井大助、日比真、写真は諫山卓弥が担当しました)


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