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体罰を考える3 自分の不祥事、報告できず理事長辞任

2006年06月11日

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部員の両親から日本学生野球協会に送られた投書

 山口県高校野球連盟の前理事長(48)は昨年6月、勤務先の高校で自らが起こした体罰事件をきっかけに理事長職を辞した。

 それまで6年間、組織をとりまとめてきた。県内の高校野球部で不祥事が起きれば取り決めに従って書類を作り、日本高野連に報告した。当時、自分以外には、連盟内に文書の作り方を知る人はいなかった。

 「自分の不祥事の報告書類を自分で書くなんて、情けない限りだった」

 日本高野連の発表などによると、前理事長は一昨年10月、生活指導を理由に当時1年生の野球部員(18)のほおを平手でたたいた。部員の自宅には謝罪に行ったが、日本高野連などへの報告はしなかった。

 昨年5月、部員の両親から日本高野連の上部団体である日本学生野球協会へ投書があり、体罰が発覚。前理事長は同月から6カ月の謹慎処分を同協会から受けた。

 日本高野連は「指導的立場にありながら体罰をふるい、生徒の起こした不祥事については報告しながら、自らの体罰については報告しなかった責任は重い」と処分を説明する。

    □

 前理事長は今春、県内の別の定時制高校に移った。謹慎期間は終わったが、野球部や県高野連から離れ、球場にも一度も行っていない。県内の高校関係者からは「人望、リーダーシップがなければ6年も理事長を務められない。もったいない」との声も出る。

 「体罰はあくまで教員として行ったこと。県高野連理事長の立場は離れた行為だった」と前理事長は説明する。

 「暴力はいけないことは分かっているが、子どもが悪い方向へ向かっている時、体を張って止めることは教師としての責任。それでも処分される。自ら報告する人はいないのではないか」

 部員の父親は体罰にはある程度、理解を示す。「スポーツをしている以上、必要な時がある。自分自身、先生が厳しかった時代に育ってきた」

 むしろ納得がいかなかったのが、その後の学校側の対応だった。生活の乱れを理由に野球部に戻ることを許されず、両親らは不信感を募らせた。前理事長もチームに戻すよう働きかけたが、うまくいかず、昨年4月、部員は退学した。「涙を流して学校を辞めた子どもが救われない」と、両親は投書によって部内の暴力、非行などを問題提起したつもりだった。

 しかし、前理事長の体罰だけがクローズアップされた。「理事長が辞めても根本的な解決にならない。結局、誰もが望む結果を得られなかった。息子が野球をしていれば、今がちょうど3年生の夏。甲子園の夢も託していたのに」と父親は話した。

    □

 前理事長には一家5人の生活があった。小学校に通う三女は事件を伝えるニュースにショックを受け、一時登校拒否となった。教職を離れようとも考えたが、「体育の先生では家庭教師も難しい」と思いとどまった。

 部員は退学後、東京都内の高校に移った。「選手一人ひとりが監督を信じてこそ、強いチームが出来る」と体罰の効果には否定的だ。「野球が大好きなのに野球をやろうという気持ちになるまで、少し時間がかかる気がする。将来は体育教師になり、楽しい野球を選手に教えたい」


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