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体罰を考える2 連覇の陰で 練習漬け、優しさ届かず

2006年06月10日

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春季北海道高校野球大会で、香田誉士史監督の指示を聞く駒大苫小牧の選手たち=札幌市の円山球場で

 駒大苫小牧(北海道)が昨夏の全国高校野球選手権大会で57年ぶりの連覇を達成した翌日の8月21日。体罰事件の調査のために、当時の野球部長(28)が校長室に呼ばれた。6月と8月に同じ部員に対して暴力をふるったことが親からの訴えで発覚していた。

 元部長は「やったことは申し訳ないと思っているが、指導上ああするしかなかった」と話した。

 「公式戦で敗れ、ミーティングで一から出直すという新たな決意を確認しあった。その次の日に、練習中にニヤッとしたのが許せなかった」「8月は、体力をつけるためにご飯を3杯食べるルールを破り、おかわりをしたとうそをついた」

 学校側の聞き取りは約2時間続いた。元部長は「これ以上言っても、自己防衛に入るので、言いません」と語った。

 その年、事務職員から教員になり、部長に就任したばかりだった。学校の幹部は「勝負をかけている状況で、切羽詰まっていたのではないか」と話した。

 当時の部員の一人は「元部長は兄貴的な存在だった。体罰の後、殴られた本人は『おれの態度も悪かった』と他の部員に謝って回り、納得していると思っていたから、騒ぎになって驚いた」と語る。

 元部長は野球部からは離れたが、学校には残り、公民の教諭を続けている。

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 学校は弁護士や保護者らを交えた危機管理委員会を設け、不祥事の再発防止に取り組んだ。しかし、今年3月には、卒業式を終えた3年による飲酒・喫煙が発覚。出場が決定していた選抜大会は辞退。香田誉士史監督(35)は退き、校長も辞職した。

 香田監督は「もう終わったことですから」と口を閉ざすが、学校関係者は「勝負にこだわりすぎて、優しさ、思いやりを排除してしまった。本来の生徒指導をおろそかにした面も否めない」と指摘する。

 4月に就任した打田圭司野球部長(36)はさっそく、部員との面談を始めた。進路、将来の夢、野球の目標などを聞き、アドバイスをする。周囲からの野球部への関心の高さに戸惑いながらも、「普通の高校生の扱いをしたい。まず野球部の担任でいたい」。

    □

 北海道ではここ数年、札幌地区の有力校が、野球から進学に力点を変えたため、道内の有力選手が駒大苫小牧に集まるようになった。

 冬場の雪上ノックやボールを使わないイメージ練習など、香田監督の指導で、チームは力を伸ばしてきた。「監督と選手が対等の立場で、モノを言える雰囲気が大事だ」と監督は話す。

 だが、殴られた部員は「野球漬けの毎日で、野球以外の生活面で指導を受けた記憶はない」と当時を振り返る。

 関東の大学に進学し、いまも野球を続けている。「あの暴力から得たものは何もないし、なぜ殴られたのか、納得できない」

 今月4日にあった春季北海道高校野球大会決勝。駒大苫小牧は旭川実を下して昨年から続く公式戦の連勝記録を37に伸ばし、夏への好スタートを切った。

 5月に復帰した香田監督は試合後も厳しい表情を崩さなかった。「気持ちを一からにして、緊張感を持って日々やっていきたい」


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