初戦を控えた秋田商の選手たちは27日、兵庫県西宮市内のグラウンドで実戦的な練習に汗を流した。練習後は甲子園で試合を観戦。甲子園の熱気を肌で感じながら、28日午前9時半開始の東海大菅生(東京)戦に備えていた。
小野平監督の檄(げき)が飛ぶ中、選手たちは約2時間、打撃ゲージで快音を響かせ、エンドランなど試合を想定した実戦練習をした=写真。エースの佐藤洋投手は鳥井将捕手を相手に、変化球を交ぜて約50球投げ込んだ。佐藤投手は「調子は上がってきている。鳥井との息も合い、良い感じで試合に臨めそう」。
続いて甲子園に移り、約1時間半、第2試合を思い思いの位置と視点から観戦。3外野手は右翼側スタンド中段から甲子園の形状を眺め、守備位置の相談をしていた。
浅野友人中堅手は「左中間、右中間がほかの球場より広いと思う。相手打者がひと回りしたら3人で守備位置を調整します」と話した。
石田尊三塁手はほかの内野手らと、プレー時と同じ目の高さで試合を見ようと三塁側スタンド前段で観戦した。「1番打者の自分が塁に出て、チームに勢いをつけたい。積極的に初球からいきます」
小野監督は「右サイドスロー投手から集中打は期待できないので、試合中盤まで無駄な点を与えず、足を使って攻撃していきたい」と初戦突破に意欲をみせた。
28日の試合には、同校生徒や保護者らが夜行列車やバスで駆けつけ、近畿地区の同校OBなどを含め計約500人がアルプススタンドで応援するという。