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履正社「夏こそ」 強豪横浜と互角の戦い

2006年03月25日

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9回裏履正社無死、今井は左前安打を放つ

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8回表、打球を処理する魚谷

 第78回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)第2日の24日、履正社は優勝候補の横浜(神奈川)と対戦し、0―1で惜敗した。敗れはしたものの、強豪と互角の戦いで自信を強めた選手たちは「夏こそ」と決意を新たにした。

 ◎…9回表、2四球と失策で招いた1死満塁のピンチ。マウンドの魚谷貴大のところに捕手の土井健大が駆け寄った。「ここまで1点に抑えて来たんだ。自分のミットに向かって投げろ」

 魚谷は高めに外れる直球でスクイズバントを空振りさせ、2死とした後、スライダーで内野ゴロに。120球の力投を終え、ベンチに戻る。「勝つぞ」「逆転するぞ」と口々に声があがる。

 ◎…前日「何点取ったら勝てる」と聞く監督の岡田龍生に魚谷は「6点」と笑って答えた。速球は120キロ台後半。制球とキレで勝負するタイプだが、平均得点が9点を超える横浜打線をどこまで抑えられるか、不安は大きかった。

 1回、先頭の白井史弥に二塁打を打たれた。「やばいかな」。しかし、その後は、得意のスライダーが外角低めに構えた土井のミットに吸い込まれるように決まった。強打が看板の両チームだが、予想外の投手戦になった。

 6回2死三塁で、「あれだけは甘く入った」というスライダーを3番高浜卓也に打たれたが、最も警戒していた4番福田永将は無安打に封じ込めた。「自分の投球が全国に通用するんだ」

 ◎…1点を追う9回裏、「何がなんでも塁に出よう。そうすれば点につながる」。先頭の今井諒が遊撃を強襲の左前安打で出塁。バントなどで2死三塁とし土井が打席へ。魚谷が「あとはお前に頼んだ」と声をかける。

 4番土井は高校通算35本塁打の強打者。前の打席で左前へチーム初安打を打っていた。「追い込まれる前に打とう」。初球からフルスイングしたが、打球は内野に高く上がった。履正社の春が終わった。

 試合後、土井は「力が足りなかった。もっと練習して、夏戻ってきて同じ場面がまわってきたら、今度は必ず打ちます」と雪辱を誓った。

◆大舞台で緊張(履正社・土井健大主将)

 大舞台でチームは少し緊張していた。魚谷は良く投げたが、相手は甘い球を見逃さなかった。最後の打席は、自分の力を出し切ろうとフルスイングしたが、だめだった。悔しさをバネにして夏また戻ってきたい。

◆投手には120点(履正社・岡田龍生監督)

 魚谷には120点あげたい。低めに丁寧に投げて、強力打線相手に粘ってくれた。打線が反省しないと。低めの球を捨てるという指示にも対応できていなかった。レベルを上げて、夏に向かいたい。


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