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一関学院

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仲間が支え力投、笑顔 太田裕哉投手

2006年03月25日

 9回まで投げ続けたエース・太田裕哉君(3年)の139球目で勝負がついた。

 1―0から同点に追いつかれた直後、9回裏2死二塁、サヨナラの走者を背負った。

 捕手の下舘大輔君(2年)は、左打席に立つ打者の外角に外れるスライダーを要求した。下舘君は「5回過ぎから球威が落ちていた。直球は、はじき返されてしまう」。

 太田君が投げこんだボールは、下舘君が構えた通り、外角だった。

 しかし、「高めに行ってしまった」と太田君は感じた。岐阜城北・水川真之介君(2年)の打球は一、二塁間を抜け、二塁走者が生還した。

 太田君はベースカバーに入った本塁の後ろで、しゃがみ込み、しばらく立ち上がれなかった。

 「調子は悪くなかった。体力が続かなかった。自分が打たれて負けてしまい、迷惑をかけた」と自分を責めた。

 1、2回は4奪三振と、最高の立ち上がりを見せた。直球とスライダーを織り交ぜ、8回まで2安打に抑え、9三振を奪った。一方で5回から毎回、安打や四球で無死の走者を出す苦しい展開が続いた。

 「最後は自分がなんとかしなくてはという気持ちが強すぎて焦ってしまった」と太田君は話す。

「守りの一関学院」の中心にはいつも太田君がいた。東北大会3試合で30奪三振をあげ、4得点にとどまった打撃陣を支えた。打撃陣は「太田を楽にさせたい」と冬の特訓に励んできた。

 その打撃陣も甲子園の舞台で、結局1安打にとどまったが、無失策で太田君を支えた。

 唯一の安打を放った中村竜輝君(3年)は「何もしてやれなかった」と悔やんだが、太田君は「皆がよく守ってくれて安心して投げられた」と返した。

 「甲子園という大舞台で投げられて楽しかった。たくさん練習して夏に帰ってきます」。そう言って、太田君の表情に笑顔が戻った。


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