第113回北信越地区高校野球大会(北信越地区高野連主催)は12日、富山県魚津市の魚津桃山運動公園野球場で決勝があり、日本文理は8―15で高岡商(富山)に敗れ、準優勝となった。今大会の結果は、来春の選抜高校野球大会の出場校を選ぶ際の参考資料とされる。
▽決勝(魚津桃山)
日本文理 000000161|8
高岡商 20300622×|15
◎…終盤、追い上げた日本文理だったが、大量失点が響き、高岡商に完敗した。
1―13で迎えた8回、文理打線は、先頭の青木から6連打と打線がつながり、相手主戦細川を打ち崩した。守備の乱れもあり、この回打者11人を送る攻撃で6点挙げ、粘りを見せた。しかし、連戦の疲れが見える横山、栗山の両投手は制球が定まらず、試合は終始、高岡商のペースで進んだ。
高岡商は、好機で手堅く加点し、日本文理を引き離した。
○「すべて言い訳になる」 日本文理・横山投手
県勢として8年ぶりの決勝進出を果たした日本文理。これまでチームを支えた2人の投手が最後に崩れた。この日、2人が与えた四死球は計15。一方、高岡商は2。安打数は日本文理が上回っていた。制球の乱れが勝敗を分けた。
初回、先発の横山龍之介投手は四球で先頭打者を歩かせた。犠打で1死二塁、続く3、4番に連続死球を与え、満塁となった。森井貴俊選手を2―1と追い込んだが、右中間に運ばれ、2点を先制された。得意とする内角低めの変化球が、死球となった。
県大会で腰を痛め、一時は走られないほどだった。北信越大会は腰の痛みがひいて、マウンドに立つことができた。1年生の栗山賢投手の好投が注目される中、「自分も」と意気込んだ。決勝の前夜は、高岡商の試合のビデオを見て、相手打者を研究した。
今夏の県大会準々決勝。優勝の有力候補だった日本文理は、新潟明訓に5回コールドで敗れた。途中から登板した横山選手も、明訓打線の勢いを止められなかった。「あのミスを繰り返さないように」と、夏休みは1日も練習を欠かさなかった。「腰の痛みは」「連投の疲れが出たか」との問いに、言葉少なに「すべて言い訳になる。練習不足でした」。しかし、最後に「これから修正したい」と力を込めた。