指導者の不祥事では勝利を取り消さず 高野連が規則改正
2005年11月25日
日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は25日、大阪市内で全国理事会と評議員会を開き、指導者の不祥事では原則、チームの勝利を取り消さないようにする高校野球特別規則などの改正を決めた。指導者の行為で勝利を取り消すのはサイン盗みなど試合での不正のみ、と定めた。
8月、駒大苫小牧(北海道)の部長による暴力事件では、大会参加者資格規定に責任教師や監督に関する項目がなかったため、勝利取り消しなどを定める「特別規則」が適用されなかった。そこで、責任教師については「その学校に在籍している校長、教頭、または教諭」と明確化した。
また、90年、00年の通達で禁じてきた中学生の勧誘について、改めて脇村会長名の通達を同日付で送った。今秋の野球留学実態調査で、「金品収受の禁止」を定めた日本学生野球憲章に抵触する行為もあると報告されたため。学校や少年野球関係者でない第三者の関与や、野球部員としての特待生制度を禁じる条項を盛り込んだ。脇村会長は「学校側の改善を待つが、将来的には処分の対象にする」と話した。
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