第36回明治神宮大会は12日から4日間、高校、大学とも各10校が参加して神宮、神宮第2球場で行われる。大学では3連覇のかかる東亜大(四国・中国=中国六)の竹林(4年、耳成)、希望枠で巨人入団が内定している東北福祉大(北海道・東北=仙台六)の福田(4年、伊都)、日本ハム入り予定の創価大(関東第1=東京新)の八木(4年、日本航空)など好投手が集う。高校は初出場が6校となった。
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青学大・近大が軸
【大学】 今春の全日本選手権優勝の青学大(東都)、準優勝の近大(関西第1=関西学)が軸。青学大は今秋のリーグ戦で8勝した右腕高市(3年、帝京)の安定感が抜群。近大は選手権で大会新の1試合19三振を奪った左腕大隣(3年、京都学園)を筆頭に雪辱に燃える。両校はともに1勝すれば準決勝で対戦する。
同じく選手権で1大会49奪三振の新記録をマークした創価大の八木は、今秋の関東地区選手権で完全試合も達成した。春から更に成長を遂げた好投手が、各校にどう立ち向かうか見ものだ。
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駒苫エース健在
【高校】 優勝校が所属する地区に「神宮大会枠」として来春の選抜大会の出場枠1が与えられるだけに、好勝負が期待できる。
今夏の選手権大会で57年ぶり、史上6校目の連覇を果たした駒大苫小牧(北海道)はエースの田中が健在。1回戦はやはり今夏、愛工大名電(愛知)、済美(愛媛)を撃破し、旋風を巻き起こした清峰(長崎)が相手。いきなりの好カードとなった。初陣6校に交じり、早稲田実(東京)は24年ぶり、高岡商(富山)は30年ぶりの出場と復活組の戦いぶりにも注目だ。