石川・星稜高の野球部監督を勇退した山下智茂さん(60)が1日、金沢市の同校で記者会見し、「還暦という人生の節目。いい1年生も入り、良いチームを新監督に渡せる」と話した。
一番の思い出に、79年の全国選手権で箕島(和歌山)と繰り広げた延長18回の死闘を挙げ「野球観、人生観が変わった。今でも夢に見る」。
この日、教え子の松井秀喜(大リーグ・ヤンキース)にメールで勇退を伝え、「平常心でもっと野球を楽しんで。本塁打を期待している」とメッセージを送ったという。
後任の監督にはコーチだった北川良氏(48)が就任した。
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〈松井秀喜の話〉 40年近くやられ、お疲れ様でした。野球に対する情熱。生徒に対する愛情、厳しさ、優しさ。いろんなことを高校3年間で学んだ。これからは星稜高野球部を見守りつつ、僕のプレーを見に来てほしい。そういう楽しみが、僕にも監督さんにも、できる気がする。