ここから本文エリア

現在位置:高校野球>総合ニュース> 記事

総合ニュース

プラカードガール初の3代目「高校野球っていいな」

2010年08月07日

 つばの広い帽子をかぶった古賀美咲さん(16)が、プラカードを持って行進した。その姿を母の敦子さん(48)、祖母の上田郁子さん(74)がスタンドからまぶしそうに見つめた。敦子さんも、郁子さんも高校時代、夏の甲子園を行進した。美咲さんは初の3代目プラカードガールだ。

写真プラカードを掲げて行進する市立西宮高校の古賀美咲さん=7日午前9時すぎ、阪神甲子園球場、飯塚晋一撮影
写真美咲さんの行進に拍手を送る祖母の上田郁子さん(左)と母の古賀敦子さん=阪神甲子園球場

 夏の甲子園では1949年から、兵庫県西宮市立西宮高校の女子生徒が入場行進の手伝いをするのが伝統になっている。制服を着てさっそうと歩く姿にあこがれ、入学を希望する生徒もいるという。

 同校卒業生の敦子さんは79年夏、大会旗を持って歩いた。同じく郁子さんは54年夏、香川県の高松商のプラカードを持った。2人にとって、夏の甲子園の入場行進は、青春の貴重な一ページ。今でも当時の友達と思い出話をすることがある。

 2人は幼い美咲さんを甲子園に連れて行き、「美咲もプラカード持つようになってや」と話していた。美咲さんも何度も野球を観戦するうち、最後まで勝負をあきらめない選手たちの姿に魅力を感じ、野球好きになった。

 プラカードガールになれるのは2年生だけ。しかも、応募のうえに審査がある。2年生になった美咲さんは「お母さんたちが感じた魅力を自分も感じたい」と応募。審査では、竹の棒を手に体育館を歩き、敦子さんに言われた通り背筋をピンと伸ばした。96人のうち65人が選ばれ、美咲さんもその一人に入った。

 これまでも親子2代や、4姉妹が選ばれたケースはあった。しかし、3世代は初めてだ。美咲さんは「他にやりたかった人の分もしっかりと頑張りたい」と思った。本番では、「優勝の夢をかなえてください」と、一緒に歩いた高知代表・明徳義塾の選手たちの勝利を願っていた。

 そんな娘の姿を見て、敦子さんは「大役を果たし、甲子園の土の感触も楽しんでいたよう」。郁子さんは「今はわからないだろうけど、何十年後には、人生の大きな宝物になっているはず」と言った。

 行進後、美咲さんは「何度も来た甲子園だけど、今日は大声援の中を歩いて別の場所みたいだった。やっぱり高校野球っていいな」と笑った。(阪田隼人)


ここから広告です
広告終わり

総合ニュース

総合ニュース一覧

このページのトップに戻る