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立正大淞南、13人の全力プレーに拍手 インフルで離脱

2009年08月21日

 21日の準々決勝。新型インフルエンザなどで主将を含む選手5人を欠いた立正大淞南(島根)が、強打の日本文理(新潟)に3―11で敗れた。「全員が再びそろう日まで勝ち続ける」。懸命にプレーを続けた13人の選手たちを、温かな拍手が包んだ。

写真5人が欠場、13人で試合にのぞんだ立正大淞南の選手たち=21日、阪神甲子園球場、矢木隆晴撮影

 試合前日、新型インフルエンザのため主将の林田真央(まお)君(3年)が欠場することになった。メンバー18人のうち、林田君以外にもインフルと発熱の症状で4人の欠場が決まった。対策のため、選手にインフル症状が確認された18日以降、宿舎内で全員がマスクを着用。エレベーターも業務用を使った。練習中、水分補給するコップも使い捨てにし、外出から戻った時はうがい、手洗いを徹底した。

 「今日はお前に任せた」。21日朝、副主将の成田渉捕手(3年)は、太田充監督(36)から主将代行に指名された。林田君とも朝、電話で話した。「情けないキャプテンでごめん。気持ちは一つ、テレビの前で全力で応援する」。成田君は「真央の存在は大きい。全員で穴をカバーする」と必勝を誓った。

 1点を追う4回表2死一、三塁、成田君が打席に立った。「ここでおれが打つしかない」。内角の直球に差し込まれながらも振り抜いた。中前適時打となり、同点に追いついた。5回裏にはベンチ際のファウルフライを好捕し、エース崎田聖羅(みら)君(3年)をもり立てた。「出られないやつの分まで頑張ろう」。試合中、円陣を組むたびに繰り返し、皆を鼓舞した。

 遊撃手の山脇直也君(3年)は38度2分の熱で3回戦を欠場したが、その後快復。「みんなのお陰で戻ってこられた。今度は自分が恩返しする」と臨んだ。1回、三ゴロに倒れたが、一塁へ頭から滑り込んだ。「あいつ(林田君)ならこうするだろうと思った」。8回表にはフェンス直撃の二塁打を放ち、反撃の機会をつくった。

 だが、2、3回戦を1人で投げ抜いた崎田君の疲労はピークに達していた。控え投手3人は新型インフルと発熱で欠場しており、交代する投手もいなかった。一度は勝ち越したが、8回裏に本塁打などで5失点。力尽きた。

 太田監督は、インフルなどと戦いながら、初出場で8強入りした選手たちを拍手で出迎えた。「疲労は心身ともに限界だったと思う。こんな人数でよく頑張った。みんなをほめてあげたい」(宮沢賢一、岡田慶子、左古将規)


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