優勝返上や秋季大会不参加までには処分が至らなかったことに、駒大苫小牧高の学校関係者や地元の人たちの間にはホッとする空気が広がった。
苫小牧市内の大型スーパーでは「駒大苫小牧の優勝が変わらず認められました」と店内放送が流れ、客から拍手が沸いた。店の1階で開かれている優勝記念写真展会場で、市内の男性客(54)は「心配していた。本当によかった。夢の夢と思った連覇がそのまま認められて、うれしい」と笑顔で話した。
市内の民間の寮で駒大苫小牧野球部の1年生15人を預かる寮母の中谷京子さん(59)は「処分内容には安心したが、選手たちには『問題を重く受け止め、そのうえで胸を張って野球をしなさい』と伝えたい」と話した。
暴力を受けた野球部員の父親は27日、「日本高野連の寛大な措置にうれしく思っています。汗まみれになってとった大優勝旗が1年間預かれることになって本当によかった」と語った。