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暴力根絶へ脇村・高野連会長が緊急通達

2005年08月27日

 「暴力のない高校野球を目指して」

 今般、全国高等学校野球選手権大会で57年ぶりの連覇の偉業を成し遂げた北海道・駒大苫小牧高校の野球部責任教師が、これまで2度にわたって部員に暴力を加えていたことが判明しました。なかでも8月の暴力行為は、甲子園入りしてからの宿舎内で起き、先の明徳義塾高校の反省が全く生かされておらず、慚愧(ざんき)に堪えません。

 日本高等学校野球連盟は、戦後一貫して暴力絶滅を強く訴えてきました。特に上級生が無抵抗の下級生に対し、制裁を科す行為は厳しく戒めてきました。

 その後の調査の中で、加害者は暴力に及んだときの理由について注意をしたことを守らない、逆に不遜(ふそん)な態度をとったから、などを挙げています。

 自分の考え・思いを相手に伝えるのに、暴力という手法が本当に有効でしょうか。暴力で相手を封じる行為は一般社会でも厳しく戒められています。

 体育会系の部活動では多少の暴力は許されるとか、以前からあった、などというのは誤った考えであり、長い間引きずってきたこうした暴力を許す体質を指導者がどう断ち切っていくかが厳しく問われています。

 学校教育活動として行われている部活動では生徒間の暴力はもちろんのこと、指導者の暴力もいささかも許されるものではありません。学校教育法では、いかなる暴力も明確に禁止されています。

 指導者が自制なく暴力を振るってしまうようでは、日本高等学校野球連盟が長年にわたって訴え続けてきた「暴力絶滅」は到底達成することはできません。

 また仮に指導者の不祥事で大会の出場が危ぶまれたり、選手たちが努力した試合成績まで取りざたされて無に帰すようなことになった場合、その指導者は部員たちにどのような説明をするのでしょうか。まさに寒心に堪えません。

 最近生徒間で目立つ暴力行為では、いじめ行為があります。加害者はからかい半分でも、それが徐々にエスカレートして被害者の身体ばかりか、精神面にも重大なダメージを与えている事例があります。“いじめ”はスポーツマンシップに最ももとる行為です。

 相次ぐ不祥事をふまえ、この機会に全国の加盟校指導者と選手、部員の皆さんに、暴力のない、暴力を許さない野球部を目指して改めて次のことを厳守いただきたいと強く要望します。(以下要項)

 (1)暴力のない、暴力を許さない野球部の確立

 (2)事後の迅速な対応と決断

 (3)校内審議機関での正しい処理


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