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育成功労賞に戸田哲嗣さん 奈良

2010年06月19日

 日本高野連と朝日新聞社は、高校野球の指導者を表彰する育成功労賞に香芝高校野球部顧問の戸田哲嗣(てつじ)さん(56)を選んだ。高田と富雄、桜井で計約23年間監督や部長を歴任し、「選手である前に高校生としての役割を果たせ」をモットーに日常生活の重要性も説いた。表彰式は7月10日の奈良大会開会式前にある。

写真「今でもグラウンドに立つと、情熱がよみがえる」という戸田さん=香芝市真美ケ丘5丁目の香芝高校

 元南海ホークスの選手で高田の監督だった父・与三郎さん(故人)に師事し、高校時代を過ごした。「厳しい指導で練習はいつも殺気立っていたが、愛情があれば生徒はついてくる。チームのために戦うこと、人を育てることの魅力を知った」と自身も同じ道を選んだ。

 関西大進学後、すぐに母校のコーチに。卒業後の1976年に講師に採用され、秋から監督に就任。徹底的な守備のチームづくりとともに、「試合に出られない子にも役割を与え、やりがいが芽生えれば、成長してくれる」とレギュラー以外の部員にも目を配った。

 印象に残るのは、桜井の監督として迎えた97年の第79回奈良大会。準々決勝の郡山戦は激しい雨。4回までに7点差に離されたが、その後、打線が目覚め、2点差まで追い上げた9回の攻撃中、激しい雨のため約3時間の中断。そのまま降雨コールドで敗退した。「ルールだから仕方ないと言い聞かせた。試合中は手をゆるめてはいけないし、負けていてもあきらめてはいけないということを学んだ」

 今でも監督不在時はグラウンドに立ち、「ノックバットを握れば性格が変わる」と笑う。「野球は真剣にやってこそ楽しいもの。そのためには指導者も情熱を持って生徒に向かわなければ。こんなに魅力的なスポーツはない」

 栄えある受賞に「長年やってきたことが報われた。苦労をかけた家族もきっと喜んでくれるでしょう」と喜ぶ。


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