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(Timely)投手の故障予防、検証継続が大切 安藤嘉浩

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2019年2月22日05時00分

 私見を言えば、新潟県に試験導入してもらってもいいのではないかと思っていた。

 県高校野球連盟が春季県大会での導入を発表していた投球数制限(1試合1人100球)だ。日本高野連は20日、新潟に再考を申し入れた。「方向性に賛意は出たが、多角的に検討していく必要があるという意見が圧倒的に多かった」というのが理由だ。

 「1試合100球」に明確な医学的根拠はないと専門家は言う。登板間隔を空ける方が故障予防に効果的という意見もあれば、練習の投球数まで管理しなければ意味がないと語る関係者もいる。

 だからこそ、多角的な検討が必要なのだろう。だけど、なにが正しいのか、それぞれのやり方にどんな問題点があるのかは分からないというのが現状だ。それなら、新潟に「1試合100球」を試験してもらい、そのリポートを全国で共有するという考え方があってもよかったと思う。日本高野連は「投手の障害予防に関する有識者会議」を設け、1年かけて具体策をまとめると発表した。「みんなで考えるから少し待って」と新潟を止めたのだから、今度こそ待ったなしだ。来年のシーズンインから適用するとなると、今年中には結論を出したい。新潟にも会議への参加を呼びかけるという。

 一方で、この問題に結論はないことを忘れてはならない。1年後に出す対策がゴールではないということだ。つまり暫定策でもいい。検証を続けることこそ大切なのだ。

 そこで提案がある。春夏秋と年3回ある公式戦のうち、全国大会につながらない春季大会の運用を弾力的にできないだろうか。地区大会のやり方を各地区に任せる。開催しない地区があってもいい。そうしたら春季県大会でリーグ戦を導入する都道府県が出てくるかもしれない。公式戦がすべてトーナメントでなければならない理由はない。

 やがて小中学生の野球にもリーグ戦が広がるかもしれない。せっかくの有識者会議。あらゆる可能性を探ってもらいたい。

 (編集委員)

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