県高野連、独自に新基準バット2本目、各校に 「大変助かる」との声
来春から高校野球で導入される低反発の新基準バット。石川県高校野球連盟(居村吉記会長)は4日、加盟50校へ4月に続き、バットの2本目を独自で配った。県高野連によると、都道府県高野連が独自で2本の新基準バットを配るのは東京と石川の2例だけという。
バットは秋の石川県大会の抽選会(金沢市)に合わせて配った。県高野連の佐々木渉理事長によると、狙いは加盟校の経済的な負担を減らし、金銭的な理由で野球をあきらめる生徒が出ないようにすること。日本高野連からは11月に別の2本が配られる予定で、各校は計4本を使うことができる。
部員9人で戦う鹿西の毎田航主将(2年)は「新バットをみんなが持っているわけではなく、ありがたいです。たくさん振り込みたい」と話す。県高野連の会議で道具面の支援を訴えてきた翠星の広瀬勝己監督は「お金がかかると言って野球を選ばない生徒もいるなか、大変助かる。技術指導も大事だが、それ以外の支援も重要になっている」と感謝した。(土井良典)