馬淵監督も脱帽、高校日本代表が1安打敗戦 決勝Rへ「切り替える」
野球の第31回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は5日、台北などで第6日があり、1次リーグB組の日本は、第5戦でオランダに0―1で敗れた。日本は4日にベネズエラ戦に勝利して開幕4連勝としていたが、これで戦績は4勝1敗となった。
日本はB組2位で、7日から始まる決勝ラウンド(R)に進出。A、B組とも上位3チーム間の戦績が決勝Rに持ち越されるため、日本は戦績1勝1敗でA組の上位3チームと対戦し、総合成績が10日の順位決定戦の組み合わせに反映される。
■馬淵監督も脱帽
日本が1点に泣いた。
二回まで好投していた先発の高橋煌稀(仙台育英)が三回、2安打を浴びて1死一、二塁とされ、次打者に左前へ運ばれた。左翼手の橋本航河(仙台育英)が本塁に返球し、際どいタイミングとなったが、判定はセーフに。リプレー検証でも覆らず、日本が今大会で初めて先制点を許した。
相手投手の微妙に動く球に苦戦していた打線は1点を追う五回に反撃。1死から中山優月(智弁学園)が四球を選び、次打者の内野ゴロで2死二塁に。ここで、前日まで打率1割未満と苦しんでいた丸田湊斗(慶応)が右前へチーム初安打。だが、相手右翼手の好返球で、二塁走者の中山が本塁タッチアウトに終わった。
その後も相手の堅い守備に阻まれ、1安打で零封負け。馬淵監督は「判断力があり、動きが速い」と脱帽した。それでも「(丸田は)今後、期待したい」と好材料に目を向け、「切り替えていくしかない」と話した。(台北=室田賢)