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これぞ馬淵ジャパンの真骨頂 3者連続初球バントで先制、直後に連打

2023年9月5日06時00分

朝日新聞DIGITAL

 野球の第31回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は4日、台北などで第5日があり、1次リーグ(L)B組の日本はベネズエラとの第4戦で10―0と大勝して開幕4連勝。決勝ラウンド(R)進出を決めた。四回に寺地隆成(明徳義塾)のスクイズで先制すると、山田脩也(仙台育英)らの4連打を絡めてこの回5点を挙げた。今大会2度目の先発となった東恩納蒼(ひがしおんなあおい、沖縄尚学)が4回無失点と好投した。

 1次Lは6チームずつが2組に分かれて総当たりで対戦し、上位3チームが決勝Rに進む。

 ■まな弟子が1球で決めた

 馬淵史郎監督がめざす「スモールベースボール」を、高校日本代表の選手たちが見事に体現してみせた。

 0―0で迎えた四回だ。先頭の知花慎之助(沖縄尚学)が四球を選んで出塁した。

 ここで相手投手の代わりばなの初球を尾形樹人(仙台育英)が丁寧にバント。犠打で走者を進めた。

 続く橋本航河(仙台育英)も初球をすかさずセーフティーバント。三塁線に転がし、オールセーフで好機が広がった(記録は内野安打)。

 その後、1死二、三塁とすると、これだけにとどまらなかった。次打者の寺地隆成(明徳義塾)の初球でサインが出た。スクイズだ。「初球から絶対に来ると思っていた」と寺地。体の内側に迫ってくる難しい変化球にうまく合わせ、投前へ。3者連続初球バントで鮮やかに先制点をつかみ、盛り上がるベンチに迎えられた。

 7イニング制のW杯では、先制点が、より大事になる。馬淵監督は「とにかく先に1点がほしかった」と振り返り、「自分のところの選手だからあまりほめたくない」と笑いつつ、「良い働きをしてくれた」と寺地を評価した。

 監督のまな弟子である寺地は「今まで培って、学んできたことがここで出せた」と誇った。馬淵監督からのほめ言葉を取材陣から伝え聞くと、「表ではあまり言ってくれないけど、裏でほめてくれるのはうれしい」と笑顔がはじけた。

 これで流れを引き寄せた。山田脩也(仙台育英)、緒方漣(横浜)、森田大翔(履正社)、中山優月(智弁学園)の4連打などでこの回で5点を挙げた。

 どうしても勝ちたかった。主将の小林隼翔(はやか)(広陵)が3日の米国戦の守備で他の味方選手と交錯。試合後に病院へ向かい、頭部の検査入院が決まった。

 馬淵監督は試合前、選手たちに「小林が戻ってくるまでみんなで力を合わせよう」と話していた。ベンチには小林のユニホームが掲げられ、チームはより結束。11安打10得点で大勝した。

 4戦全勝で決勝ラウンド進出を決めた高校日本代表「侍ジャパン」。この勢いのまま、1次リーグ最後のオランダ戦も勝利で飾る。(台北=室田賢)

 ▼選手1人が検査入院 日本高校野球連盟は4日、高校日本代表の小林隼翔(広陵)が頭部の検査のため入院すると発表した。小林は3日、米国戦の守備で飛球を追った際に他の選手と交錯。試合終了まで出場したが、頭を打っていたため同日中に病院に向かっていた。5日に退院予定だという。

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