合同練習した慶応と同じストッキングで、青鳥特別支援が初の秋季大会
今夏の高校野球西東京大会で特別支援学校として初出場した青鳥(せいちょう)特別支援が2日、秋の東京都大会予選に初めて挑んだ。青鳥特別支援の選手らはこの日、全国制覇した慶応(神奈川)の森林貴彦監督から贈られた同校と同じデザインのストッキングを着用してプレーした。親交のあるチームの活躍に刺激を受け、「自分たちも楽しんでやろう」と意気込んで臨んだ。
慶応とは3月に同校のグラウンドで合同練習をした間柄だ。「選手たちの刺激に」と、共に練習をしてくれる強豪校を探していた青鳥特別支援の久保田浩司監督が、知人を通じて打診。森林監督の快諾を得て実現した。
青鳥特別支援の白子悠樹主将(2年)は「実力差も関係なく、仲良く一緒に練習してくれた」。夏の大会直前にも、練習で森林監督が打撃投手を務めてくれる機会があったという。
白子主将は、テレビで慶応の甲子園での試合を観戦し、「楽しそうにプレーしていて、とても良いと思った」。優勝が決まった時は「やったあ」と声をあげて喜んだという。
秋の都大会予選は今夏に続いて松蔭、深沢と連合チームを組んでの出場。青鳥特別支援は2年生2人、1年生2人の計4人がベンチ入りし、首藤理仁(りひと)選手(2年)が三塁手として先発出場した。八王子実践に0―22と完敗。唯一出場した首藤選手もノーヒットだったが、選手たちはベンチで積極的に声を出した。
慶応の「エンジョイベースボール」を体現するように、試合後の選手たちの表情は明るかった。首藤選手は「楽しくできた。次は打撃と守備をもっとがんばりたい」と話した。(滝沢貴大)