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3打点の横浜・緒方、突き上げた右手の決意 野球U18W杯

2023年9月1日22時44分

朝日新聞DIGITAL

 野球の第31回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は1日、台北などで1次リーグがあり、B組の日本はスペインとの初戦に10―0で6回コールド勝ちした。一回に4番森田大翔(履正社)の中犠飛で先制すると、7番緒方漣(横浜)の右前適時打などで加点した。二回は打者一巡の猛攻で5点を奪った。1次リーグは6チームずつ2組に分かれて総当たりで行う。上位3チームが決勝ラウンドに進む。

 31日は台湾が3―0でオーストラリアに勝った。

 ■日本一から世界一へ

 打線に勢いをつけたのは横浜・緒方漣だ。

 犠飛や敵失で2点を先制した一回。なお2死一、三塁で右打席に入った。「しっかりつなぎたい」。2球で追い込まれたが、「低く、強く」と外角の133キロを鮮やかに右前へ流し打った。チーム初の適時打だ。この一打が呼び水となり、二回は打者一巡で大量5点を奪った。

 2年前の夏の全国選手権では1年でスタメン出場し、サヨナラ本塁打を放つなど注目された巧打者。だが、今夏の神奈川大会決勝では慶応に敗れ、甲子園にはあと一歩届かなかった。

 一時は家から出られないほど落ち込んでいた。高校日本代表に選ばれてからは心機一転。ウォーミングアップでは率先して声を出す。本来は遊撃手だが、代表では二塁手として光るグラブさばきを見せている。

 打順も普段とは違って下位を任され、自身の役割を理解する。「知花(慎之助、沖縄尚学)らと『下位から流れを作ろう』と言い合っている」。これまでは日本一に向けて練習していたが、「今は世界一という、さらに大きな目標ができた。全員がそろってから一日一日、チームの雰囲気は良くなっています」と充実した表情を見せる。

 六回は試合を決める2点三塁打を放ち、3安打3打点。ベンチに向かって笑顔で右手を突き上げた。その手の形は、今夏の甲子園で慶応の選手たちが繰り返していた「3本指ポーズ」だった。

 緒方は「慶応のやつです」と笑顔。気持ちを新たに、侍ジャパンの潤滑油として欠かせない存在になっている。(台北=室田賢)

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