高校野球夏の山梨大会 33チーム参加、7月8日開幕
第105回全国高校野球選手権記念山梨大会(山梨県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の運営委員会が8日、甲府市内であり、大会の概要が正式に決まった。34校33チームが参加し、7月8日に甲府市の山日YBS球場で開幕、24日に同球場で決勝の予定。組み合わせ抽選会は今月22日にある。(三宅範和)
新型コロナウイルス感染症の感染症法での分類が季節性インフルエンザと同じ5類に移行されたことを受け、コロナ対策の観点からの応援の制限は設けず、ほぼ従来通りの開催になる。
開会式は7月8日に開かれ、昨年はスタンドへの入場を関係者だけに制限していたが、今年は一般客も入場できるようになる(チケットが必要)。開会式の後、開幕試合で1回戦1試合がある。1回戦はこの試合だけで、残りのチームは2回戦からの登場となる。
33チームのうち、甲陵と上野原は昨年と同じく連合チームを組んで出場する。
シード校8校は、春の県大会の成績順に、優勝した甲府工が「第1シード」、準優勝の山梨学院が「第2シード」に入り、4強入りした東海大甲府と駿台甲府が「Aシード」、8強に入った吉田、日本航空、青洲、帝京三が「Bシード」となる。
全32試合のうち、4試合は7月9、11日に富士北麓(ほくろく)公園野球場(富士吉田市)で2回戦の2試合ずつあり、残り28試合は山日YBS球場である。
昨年は延長十三回からだったタイブレークが、今年は延長戦に入った十回からとなる。昨年から導入された継続試合は今年も採用され、雨などで試合が打ち切られた場合、翌日以降に打ち切られた場面から再開する。
選手がコロナに感染したり、感染の疑いがあったりする場合は、試合開始予定時刻の1時間前まで、登録変更を受け付ける。感染した選手が外出自粛期間を過ぎた場合と、感染した疑いのある選手が感染していないことが確認された場合は、再登録を可能とする。
参加校の応援については、昨年は1校50人以内とされた吹奏楽(ブラスバンド)の人数や、声を出す応援の禁止などの制限がなくなる。
入場料は一般800円、高校生200円、中学生100円。
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野球に興味を持ってもらい、将来の野球人口を増やそうと、小学生とその家族を球場に無料招待する取り組みも、昨年に続いて実施する。この取り組みは第99回大会(2017年)から始まったが、新型コロナ感染症の影響で第102、103回大会では中止となり、昨年から再開された。
今年は7月15~17日の3日間、山日YBS球場での試合に、県内の小学生とその家族に外野席を開放する。何度でも入退場可能。16日には最終試合の終了後、グラウンドの芝生部分も30分間開放し、ボール遊びやかけっこなどで「球場体験」をしてもらう。