高校野球の「名物」応援曲を一足早く 甲子園アルプスで8校がフェス
阪神甲子園球場(兵庫県)が来夏で誕生100年を迎えるのを記念し、各地の学校の吹奏楽部などが高校野球の応援曲を熱演する「甲子園ブラスバンドフェスティバル」が、11日に同球場で開かれる。一足早くアルプススタンドに立ち、数々の「名物曲」や普段は実現しない合同演奏を披露し、甲子園をめざす全国の球児にエールを送る。
参加するのは8校。野球部が2019年の「夏の甲子園」を制した履正社(大阪)、春夏ともに準優勝の経験がある近江(滋賀)など強豪校の吹奏楽部は経験も豊富。春夏をあわせて、全国最多の出場回数を誇る龍谷大平安(京都)には、多彩なオリジナル曲がある。
21年夏の決勝で対戦した智弁和歌山と智弁学園(奈良)の吹奏楽部は、数々の逆転劇を彩ってきたチャンステーマなどを演奏する。
関東からは「美爆音」で知られる習志野(千葉)も出場。市立尼崎(兵庫)、四條畷学園(大阪)は友情応援で培った「球場一体」の音楽を奏でる。
フェスティバルでは熱戦を思い出させる各校の音楽に加え、全校合同での夏の大会歌「栄冠は君に輝く」や、定番のチャンステーマ「アフリカン・シンフォニー」などの演奏もある。
智弁学園吹奏楽部の平谷青葉部長は「精いっぱいの演奏が届けられたら」と話す。市立尼崎の前田栞里部長は「重厚感のある市尼の音色を聴いてほしい」と意気込んでいる。当日の様子は「バーチャル高校野球」で中継される。