上田西は初戦サヨナラ負け 北信越地区高校野球大会
第148回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)が3日、石川県で開幕し、1回戦4試合があった。長野県勢で唯一出場している上田西(長野1位)は遊学館(石川3位)に4―5でサヨナラ負けした。(八鍬耕造)
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◎…リードしては追いつかれ、六回以降は勝ち越せない。上田西は12安打しながら16残塁と、あと一本が出なかった。
一回、黒岩の先頭打者本塁打と相手の野選で2点を先取したが、さらに無死満塁で追加点を挙げられず、直後に同点とされた。
三回に田島の適時二塁打、四回に横山の犠飛で加点したが、いずれもあと一押しがない。勝負どころの六回以降は毎回得点圏に進めながら本塁が遠い。
3人がリレーした投手陣では、2番手の服部が3イニングを無得点に抑える好投をみせた。
■上田西の先頭弾、喜びより悔しさ
チームを勢いづける放物線だった。
一回表、1番黒岩大都(3年)が右打席に入る。マウンドには、18歳以下日本代表候補の強化合宿に参加した遊学館の好右腕、村松杏慈(3年)がいた。
「まっすぐを狙っていたが2球目のチェンジアップが甘くきた」。強くたたいた当たりが左翼フェンスを越えた。
長野県大会決勝は無安打に終わった。フライが多かったと振り返り、強いゴロやライナーを打てるように打撃を修正した効果を出した。
しかし、「喜びよりも悔しさの方が大きい」という。第3打席で二塁打を放った後、3度打席が回ってきたが、いずれも得点圏に走者を置いて凡退。配球をよんだが、裏をかかれて勝利を呼び込めなかった。
「トップバッターとしてもっと塁に出たい。夏の目標? 甲子園に出ることです」。力強く宣言した。