「センバツ決勝と同じ…」報徳学園が初戦敗退 春季近畿地区高校野球
春季近畿地区高校野球大会(近畿地区高校野球連盟主催)が27日、大阪シティ信用金庫スタジアム(大阪市此花区)で開幕し、1回戦2試合があった。春季の兵庫県大会で優勝し、2年連続の近畿大会出場となった報徳学園は、市和歌山に4―7で敗れた。
■後半に粘り「夏へいい経験」
今春の選抜大会を準優勝、春季の県大会を優勝して迎えた、報徳学園の近畿大会。「前半に大量失点するという、選抜決勝と同じ負け方をしてしまった」。大角健二監督は振り返った。
先発・間木(まき)歩投手(2年)の立ち上がりを狙われ、二番手の星山豪汰投手(2年)も「初めてのイニング途中からの継投で緊張した。コースをうまく突けなかった」と悔やんだ。
五回終了後、大角監督は選手に「これまでを1試合目、六回からを2試合目と見立てよう。2試合目は絶対勝とう」と呼びかけた。
六回から継投した籔内玲緒投手(3年)は新チームになって初めて公式戦に登板し、2イニングを無安打に抑え好投。打線も4点を返し、後半は持ち前の粘りを示した。捕手の堀柊那主将(3年)は「バッテリーのミスで、打たれる原因に早めに気づけなかった。夏に向けていい経験になりました」と話した。(熊谷姿慧)