帝京、健大高崎に惜敗 4強入りならず 春季関東高校野球大会
第75回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は24日、横浜市の保土ケ谷球場で準々決勝があり、帝京(東京1位)は健大高崎(群馬1位)に0―2で敗れ、4強進出はならなかった。
■「エースの座を意識」 好投の背番号10 帝京・安藤翔投手
0―0で迎えた八回表、帝京の先発・安藤翔(かける、3年)に、この日最大のピンチが訪れた。
2死三塁。「終盤に得点できるチームだ」。そう仲間を信じ、テンポよく、淡々と腕を振った。粘られたが、最後は得意のツーシームで空振り三振に打ち取り、無失点で乗り切った。
だが続く九回、先頭に二塁打を打たれ、エース高橋蒼人(あおと、同)にマウンドを譲った。「悔しかった。投げきりたかった」
背番号は「10」。「もちろんエースの座は意識している。蒼人に負けたくない」と高橋へのライバル意識をむき出しにする。
被安打3、与四球1という、この日の投球には手応えを感じた。金田優哉監督から「しっかりコースをついて強気に攻めていた」と評価されたように、夏に向けて大きな自信をつかんだ。
チームとしても、10年ぶりに春の都大会で優勝。関東大会初戦では、今春の選抜大会で優勝した山梨学院に競り勝ったが、慢心はない。
「東京1位というだけでは、甲子園で通用しない。夏に向けて努力することはたくさんある」(松田果穂)