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愛知県勢は準決勝で敗退 東邦・藤田選手が好走塁 東海・高校野球

2023年5月21日21時45分

朝日新聞DIGITAL

 第70回春季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催)は21日、静岡市の草薙球場で準決勝2試合があった。東邦(愛知1位)は県岐阜商(岐阜1位)に3―4で、至学館(愛知2位)は加藤学園(静岡1位)に1―3で敗れた。県岐阜商と加藤学園の決勝は23日にある。(柏樹利弘)

 ■光った俊足好打 東邦・藤田悠矢選手

 50メートル6秒0という俊足巧打の2番打者が存在感を示した。東邦の藤田悠矢選手(3年)は六回表、1死二塁の好機で左前安打を放った。変化球を待ちながらも、打ったのは直球。詰まったかに見えたが、しっかり振り抜き外野まで打球を運んだ。二塁走者が外野からの送球で三塁タッチアウトとなる間に二塁に進んだ。

 マウンドの投手の球筋を目で追いながら、走塁のチャンスをうかがった。5球目の変化球、「軌道からみてワンバウンドする」。直感で三塁に駆け出した。

 捕手がボールを取りこぼした(記録は暴投)。四球後、4番の石川瑛貴選手(3年)の適時打で同点のホームを踏んだ。「足を使って相手をかき回す、自分の持ち味が生かせた」

 これまで代走で出場する機会が多く、公式戦の先発はほとんどなかった。山田祐輔監督が、勝負強さを見込んで前日の日大三島(静岡)戦に先発起用したところ、4打数2安打で全得点に絡む活躍をみせた。

 試合は八回に2点本塁打を浴びて逆転負けを喫した。試合後のベンチで、山田監督が「成長していこう」と声をかけると、選手たちは「はい」と声をそろえて応じた。

 夏の愛知大会に向けて、貴重な実戦経験を積んだ藤田選手。「夏はこの足でチームに貢献したい。技術を磨いていきます」と気持ちを切り替えていた。(柏樹利弘)

 ■大事な場面で気持ち切らず 至学館・伊藤幹太投手

 ゲームの流れを大きく左右する場面だった。至学館のエース伊藤幹太投手(3年)は五回裏に先制点を奪われた。なお1死三塁のピンチ。ここで、三塁に素早く牽制(けんせい)球を投じたところ、走者をアウトにすることができた。「ここでの失点は大きかった。これはビッグプレーだ」。思わずガッツポーズが飛び出した。

 しかし、この際の足の動きに、主審が「ボーク」の宣告。三塁走者が生還し、点差が2に広がった。

 後続を抑え、戻ったベンチで麻王義之監督から言葉をかけられた。「ここからの振る舞いが、一流の選手へのステップでとても大切になるよ」。ボークの判定に動揺して、制球が乱れることが高校生であればよくあるからだ。

 「分かりました」。伊藤投手は麻王監督の意図を理解し、気持ちを落ち着かせた。

 七回に3点目を許したが、得意とする直球主体の勝負はできた。「逆境の中でも自分の投球をすることが、夏に向けて大事なんだと思います」。試合後、そう自分に言い聞かせるように話した。(柏樹利弘)

 ■東邦 痛かった八回の2点本塁打

 ◎…東邦がシーソーゲームの接戦を落とした。三回に藤江が左前安打と盗塁で好機を広げ、三浦の適時打で先制。一度勝ち越されたが、六回に中軸の石川、岡本の連続適時打で逆転した。先発岡本はテンポの良い投球が光ったが、八回に2点本塁打を浴びた。

 ■至学館 序盤の得点機逃す

 ◎…至学館が序盤の得点機を生かせず競り負けた。3点を追う八回に高橋の犠飛で1点を返したものの、9安打で残塁7と打線がつながらなかった。守備陣は失策ゼロと先発伊藤をもり立てた。一方の加藤学園は残塁0で、4安打がいずれも得点に絡んだ。

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