明石と中京大中京、90年前の延長25回の再戦ならず 高校野球
【兵庫】県立明石高校(明石市)で7日、中京大中京高校(名古屋市)の野球部を招き、創立100周年の記念セレモニーが開かれた。セレモニーの後には合同練習もあり、両校の選手は夏への意気込みを新たにした。
明石中(現・明石高)と中京商(現・中京大中京高)は1933年、甲子園球場で延長二十五回の熱戦を繰り広げた。両校とも今年で創立100周年を迎えることからこの日、記念試合を予定していたが、雨で中止となった。
明石高の講堂で開かれたセレモニーでは90年前の試合を振り返り、ダンス部のパフォーマンスや記念品の贈呈もあった。中京大中京の江崎直人主将(3年)は「セレモニーをやってもらえてすごくうれしかった」。中京商が延長二十五回で無失策だったと知り、「次元が違うと思った。全員がエラーをしないという意識でこれからもやっていきたい」と話した。
明石の伊藤椋平主将(3年)は「雨で残念だったが、今回試合ができなかったからこそ、甲子園で中京大中京と試合できることを目指したい」と夏を見据えた。(熊谷姿慧)