鳥取城北が優勝、中国大会へ 春季県高校野球
春季鳥取県高校野球大会兼第140回春季中国地区高校野球大会県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞鳥取総局など後援)は最終日の29日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で決勝があり、鳥取城北が米子松蔭を破って優勝した。2年連続5度目。鳥取城北は6月3日から山口県で開かれる中国地区大会に出場する。上位2校は6月10、11日に松江市で開かれる山陰大会に出場する。3位決定戦では八頭が鳥取商に逆転サヨナラ勝ちした。(清野貴幸)
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二回表、鳥取城北は1死満塁の先制機。1番の原田颯太選手(3年)が「こすった」という当たりは、右翼手の頭上へ。三塁走者・山戸敦史選手(同)が本塁に滑り込んで先取点をもぎ取った。期待に応える犠飛を放った場面にも「山戸がよく走ってくれ、助けられた」と仲間をたたえた。
一回に内野安打、五回に左前打と、いずれも先頭打者で出塁。五回は貴重な追加点となるホームを踏んだ。九回にも安打を放ち3安打1打点。チームは13安打で2得点と効率の悪さも目立つなか、リードオフマンとして輝きを放った。
今春の選抜大会、1回戦の東邦(愛知)戦でも1番打者を務めたが、チームは敗退。自身は2安打を放ったが、緊張からか「当てにいって強く振れなかった」と省みる。レベルの高い投手を相手に強くバットを振ることを課題として再認識した。この春季大会に向けて強く低い打球を打つ練習を繰り返したという。
2―0のスコアは味方4投手の好投に救われた面もある。中国大会、さらに夏の全国選手権鳥取大会に向け、「スイングスピードを上げ、振り負けないよう素振りでフォームを固める」と進化を誓った。