追い込まれてから2点本塁打 山梨学院の佐仲捕手「実感はない」
(1日、第95回記念選抜高校野球大会決勝 山梨学院7―3兵庫・報徳学園)
五回裏2死二塁、右打席に山梨学院の佐仲大輝選手(3年)が入った。カウント1―2からの4球目、内角寄りの直球を振り抜くと、打球は左翼席へ。2点本塁打で点差を5点に広げた。ベンチで仲間と抱き合い、笑顔がはじけた。
高校通算18本目。今大会のチーム初本塁打となった。2ストライクと追い込まれ、「まっすぐを狙いながら、変化球にも対応しよう」と思っていた。得意なコースではなかったが、思い切り振り抜いた。浜風にも助けられた。
今大会は捕手としても好リードをみせた。優勝を決め、「実感はないが、1試合ずつチャレンジャー精神だったことが良かった」と振り返った。(福冨旅史)