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山梨学院のアルプスも大盛り上がり 勝ち進んで「応援団も十分成長」

2023年4月1日18時19分

朝日新聞DIGITAL

  (1日、第95回記念選抜高校野球大会決勝 山梨学院7―3兵庫・報徳学園)

 山梨学院のアルプススタンドには約1千人が詰めかけ、選手たちの背中を押し続けた。

 「カッセー、カッセー、ヤマガク」。一回の攻撃から大声援がわき起こった。

 最前列では3回戦から応援するソフトボール部員が、野球部員と同じように体を大きく揺らして踊った。五回に逆転すると、盛り上がりは最高潮に。

 決勝進出で急きょ駆けつけた山梨学院の野球部OB河瀬貴洋(たかひろ)さん(20)は「決勝戦という舞台で試合ができることがうらやましい。一緒に戦っている気持ちで応援しています」。

 山梨学院は昨年の選抜大会と夏の選手権大会にも出場したが、いずれもコロナ禍で声出し応援はできなかった。今大会は解禁された。開会式直後の第1試合で初戦を迎え、1日の決勝まで計6試合を戦った山梨学院。応援団は試合ごとに一体感を増していった。

 同校の和田悠汰さん(3年)は「1回戦は声を出すことに多少の抵抗はあったけど、慣れてきて気持ちいい。学校生活の中で大きな思い出になった」と笑顔だった。鳥居英之教諭(49)は「間の取り方や声を出すタイミングがどんどん上手になっていった。応援を一緒にすることで、応援団も十分成長した」と話す。

 九回の守備。中飛でゲームセット。優勝が決まるとスタンドの応援団は立ち上がり、喜びを爆発させた。「おめでとう」との声も飛び交った。野球部員の中原義虎さん(2年)は「言葉が出ない。自分もこの舞台でやりたいと思いました。夏に向けて頑張ります」。

 山梨県忍野村出身の大森燦(さん)選手(3年)の地元からは、約40人がバスで駆けつけた。会社員の後藤香映(かえ)さん(50)は「燦君が地元のみんなを結びつけてくれた。歴史的瞬間が見られてWBCより感動した。山梨の誇り」と目を赤くした。

 樋口雄一・甲府市長もスタンドで見守った。「山梨の地に優勝をもたらしてくれた。市民を代表して感謝します」と話した。(松永和彦)

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