きょう選抜準決勝 山梨学院、広島の広陵と対戦
第95回記念選抜高校野球大会で4強入りした山梨学院(山梨)は31日、準決勝第1試合(午前11時開始予定)で広陵(広島)と対戦する。春夏の甲子園を通じて県勢初の決勝進出になるか、注目される。
山梨学院はこれまでと同様、エース林謙吾投手の先発が予想される。長いイニングを任せられるという信頼は厚く、勝利への流れをつくる最大の役割が右腕に託される。
1イニングで大量得点を許すと、流れを相手に渡しかねない。そうならないよう、広陵の注目打者・真鍋慧選手の前に走者をためないことだろう。無走者なら、得意の緩急を使った大胆な攻めで勝負できる。
一方、広陵は2年生エース高尾響投手の先発が濃厚だ。準々決勝に登板せず、準決勝に満を持しての登板となる。山梨学院が勝利を引き寄せるには、4番高橋海翔選手の前を打つ、1、2番コンビの徳弘太陽選手と星野泰輝選手の役割が重要になる。2人は甲子園での4試合で、全く同じ14打数4安打、1盗塁の成績。決して悪くはないが、高橋選手ら中軸につなぐ強力な導火線として、もう一段の活躍を期待したい。(三宅範和)
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休養日の30日、山梨学院(山梨)は鳴尾浜臨海公園野球場(兵庫県西宮市)で調整した。練習後、吉田洸二監督らが取材に応じ、意気込みなどを語った。
練習内容は、内外野のノックや、左右の打撃投手に投げさせ、走者を置いての打撃練習など。エース林謙吾投手は、軽い投球でフォームを確認していた。
吉田監督は「ようやく甲子園でも、地元の球場と同じような動きができそうな気がする。優勝が狙える広陵に勝つためには、投手の踏ん張りがカギになる」との考えを示した。進藤天主将は「広陵は本当に強いと思うけど、自分たちは全員野球でチャレンジャーの気持ちを持って全力で戦いたい」と意欲をみせた。