松商高や長野日大高の野球部率い甲子園11回　中原監督、今夏で勇退

　松商学園高や長野日大高の野球部を率いて、春夏通算11度の甲子園出場に導いた日本ウェルネス長野高の中原英孝監督（77）が、今年夏の大会を最後に勇退することを明らかにした。日本ウェルネス長野高の野球部員らに26日、「夏の大会まで監督をさせてもらいますが、そこで辞めます」と退任を伝えた。

　中原監督は明治大を卒業後、母校・松商学園高の監督に就任。1991年に春の選抜大会で同校を準優勝に導き、その後10年指導した長野日大高でも甲子園に2度出場した。甲子園では、県内の監督最多の14勝をあげたが、日本ウェルネス長野高で監督を安心して引き継げる後継者ができたとして、退任する決意を固めたという。

　最後の教え子とめざす甲子園の長野大会は7月に開幕する。中原監督は、部員らに「今年連れてってください。本当にしっかりやった、頑張ったというものを俺は願うし、そういう風にやってくれると思っている」と話した。