選抜順延 高知、8強以上の目標にあと1勝
第95回記念選抜高校野球大会は26日、予定された3回戦全3試合が雨で中止された。10年ぶりに2回戦を突破し、この日が試合だった高知の選手たちは阪神甲子園球場の室内練習場で調整するなどした。27日は目標の8強以上を目指して第2試合で専大松戸(千葉)と対戦する。
これまでの2試合で高知は「守り勝つ野球」を実践してきた。18日の1回戦は北陸(福井)に先行されたが、二回に先発の辻井翔大投手(2年)の2点三塁打で逆転。六、八回と加点後、八回途中からの平悠真投手(同)の救援と無失策の堅守もあって4―1で破り、2年連続で初戦を突破した。
24日の2回戦の履正社(大阪)との戦いは、相手投手を打ち崩せず七回まで無安打の展開。八回に代打の井上聡太選手(3年)のチーム初の右前安打などで2死満塁とし、高塚涼丞外野手(同)の2点適時打で逆転した。相手の強力打線には西村真人(同)、平、辻井の3投手の継投で3―2で競り勝った。
23日に続く2度目の順延について浜口佳久監督は取材に「2回戦を終えて中1日だったので、相手を分析する時間が得られたとプラスに考えている。昨年を超える8強以上という目標をクリアし、その上を目指したい」と意気込みを見せた。(鈴木芳美)