「気持ちで投げる」光の升田主将、接戦での勝利誓う 27日に3回戦
第95回記念選抜高校野球大会は26日、雨で中止となり、光―山梨学院を含む3試合全てが27日に順延となった。試合が予定されていた6校の選手らは甲子園球場の室内練習場で、それぞれ1時間半ずつ調整した。
練習後、取材に応じた光の宮秋孝史監督は「一つ勝って、選手たちは充実感に加えて、『もう1回やってやる』という盛り上がった気持ちを持っている」と話し、山梨学院については「関東チャンピオンの強豪チーム。ピッチャーも野手もレベルの高い選手がそろっている。戦力は、うちよりもはるかに上だと思う」と分析。「升田(早人投手=主将)を中心に守って、2、3点のロースコアのゲームに持っていきたい」と述べた。
升田主将は「試合をやりたかった。気持ちをリセットして、もう一度、自分の中でイメージを持って明日に臨みたい」と切り替えた。「初戦のように投げ合って僅差(きんさ)で勝つのが自分たちの野球。山梨学院は走塁に抜け目がないので、流れが相手に傾いている時はギアを上げて、気持ちで投げたい」と決意を語った。
一方、すでに2試合を戦っている山梨学院の吉田洸二監督は「投手陣の疲労を考えると、この一日は恵みの雨。攻撃で足を使うチームなので、下がぬかるんでいると得意の機動力が半減することもあって、いいコンディションでやれるのはありがたい」と話した。「升田投手の速球に振り負けないのはもちろんだが、バッターとピッチャーの1対1の勝負だけでなく、1番から9番まで全員で攻めていける、そんな気持ちでやりたい」。
進藤天主将は「気を引き締めてチャレンジャーの気持ちを忘れずに戦う。升田投手は球威があっていいピッチャーなので、高めの真っすぐに手を出さないように気をつけたい」と話した。(大藤道矢)