元阪神園芸のコーチから浜風を教え込まれた 氷見、山梨学院と対戦へ
第95回記念選抜高校野球大会の大会本部は23日、天候不良が予想されるとして、予定されていた2回戦3試合を中止すると発表した。日程は1日ずつ順延され、休養日は準々決勝翌日の29日、準決勝翌日の31日、決勝は4月1日になる。
この日、予定されていたのは健大高崎(群馬)―報徳学園(兵庫)、氷見(富山)―山梨学院、高知―履正社(大阪)の3カード。
氷見は、投手力の高い山梨学院を想定し、初球から積極的に振ることを意識して打撃練習を行ったという。球場の予習もばっちりだ。プロ野球阪神の元選手で引退後は阪神園芸にも勤めた山川猛さん(68)がコーチを務めており、甲子園独特の浜風について教え込まれたという。主将の大沢祥吾は「バックスクリーンの旗を見ながら風を確認して、選手全員で共有していけ、と言われています」。
山梨学院は1時間半をみっちり打撃練習に費やした。氷見は最速143キロの右腕青野拓海が投打の柱。主将の進藤天は「速球に負けず、ボール球をいかに振らないかが鍵」と話す。開幕試合の勝利で緊張がほぐれ、リラックスして練習に臨めているという。選抜、全国選手権を通じて初の1大会2勝目に向け、「チームに勢いがついている。チャレンジャーの気持ちを忘れず、歴史を塗り替えたい」。