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甘い1球、ほろ苦い春に 二松学舎大付バッテリー誓う「攻めの姿勢」

2023年3月20日20時51分

朝日新聞DIGITAL

 (20日、第95回記念選抜高校野球大会2回戦 広島・広陵5―0東京・二松学舎大付)

 1点先行された五回2死三塁。二松学舎大付バッテリーは、打席に3番の真鍋慧(3年)を迎えた。

 「攻めたリードをするぞ」。捕手の押切康太郎(3年)は決めていた。その2球目。先発投手の重川創思(3年)に要求したのは高めの釣り球。しかし、甘く入った。左前に運ばれ2点差。続く4、5番にも連打を浴び、4点差となった。重川は「昨夏は先輩が責任を背負ってくれていたから、落ち着いて投げられた。でも、この選抜で自分は責任を背負いきれなかった」。そう唇をかんだ。

 昨夏の甲子園。押切は2年生ながら先発捕手、重川は抑え投手だった。チームは2勝し、16強に進出。2人はその原動力となった。甲子園の後、押切は主将、重川はエースに。選抜大会の目標は昨夏を超える8強、そして初優勝だった。

 広陵は昨秋の明治神宮大会準優勝の強豪。気負いはないつもりだった。しかし、この日の重川は変化球が決まらない。一回は2四球などで1失点。三回2死二、三塁のピンチでは、相手の5番を二ゴロに打ち取る場面もあった。だが、全体を通して、重川は「投げきれなかった。自分の弱さです」。押切も「攻めた変化球を要求しきれなかった」と振り返った。バッテリーについて、市原勝人監督は「もう少し攻めてもらいたかった。外角はボールで良いから、内角は攻めきってほしかった」と話した。

 ただ試合後、2人は前を向いた。押切は「この結果を受け止めて、夏に向けてはい上がりたい。絶対、甲子園に来ます」。重川は「去年の先輩方のように、夏に向けてチームを背負う選手にならないといけない」。夏への新たな一歩を踏み出した。(滝沢貴大)

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