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強打自慢の敦賀気比、守備からつかんだ攻撃の糸口 好捕好送球に沸く

2023年3月20日19時59分

朝日新聞DIGITAL

 (20日、第95回記念選抜高校野球大会2回戦 大阪桐蔭3-1福井・敦賀気比)

 今度は絶対に落とさない。

 五回2死。気迫を込めて、敦賀気比の右翼手友田泰成がライナーを飛び込んでつかんだ。「打った瞬間、反応する準備をしていた。球際に強くなりたいと思って練習してきた」。昨夏の甲子園でも右翼を守ったが、2回戦の市船橋(千葉)戦で落球し、失点していた。

 ギリギリの飛球に飛びついたり、フライマシンの球を背走して追ったり。秋以降、外野陣はみっちり鍛えてきた。この日チームは1失策こそ記録したが、随所で堅守を披露。相手にビッグイニングを作らせなかった。

 七回1死満塁で決めた二ゴロ併殺も見事だった。鋭いゴロを西口友翔がさばいてトス。遊撃手の伊藤剛志は下がりながら踏んだ二塁上で踏ん張り、一塁へ強い球を投げた。「基本はバックホームだけど強い打球なら併殺。そういう練習はしている」。東哲平監督はうなずいた。

 好守で流れを引き寄せた。直後の八回。連打で1死一、二塁と攻め、反撃ムードに球場が沸いた。あと一本が出なかったが、大阪桐蔭を最後まで苦しめた。

 敦賀気比といえば強打が看板だ。2015年の選抜大会準決勝では大阪桐蔭を11―0で下している。昨秋のチーム打率は2割5分4厘。打力が落ちる分、守備を強化してきた。昨秋の公式戦7試合でわずか1失策だった。

 「大阪桐蔭も同じ高校生。ミスをしなければ勝てると思った」と2年生捕手の中森昂。悔しさとともに、王者と互角に戦った自信も胸に刻まれた。(編集委員・稲崎航一)

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