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大阪桐蔭の村本、忘れられない打席をもう一度 先輩に続く春の一打に

2023年3月20日19時30分

朝日新聞DIGITAL

 (20日、第95回記念選抜高校野球大会2回戦 大阪桐蔭3-1福井・敦賀気比)

 三回裏。2死二塁の場面で、大阪桐蔭の2番打者、村本勇海選手(3年)が左打席に入った。変化球を待っていたが、甘く入った初球の直球をとらえ、打球は左翼線へ。先制の適時三塁打になった。「1打席目にもいい打球が飛んでいたので、今日は打てると思った。1本出て安心した」

 村本選手には甲子園での忘れられない「1打席」がある。昨夏の全国選手権。2回戦で聖望学園(埼玉)と対戦した。前田悠伍投手(3年)を除くと、下級生の野手としてただ1人、ベンチ入りしていた。

 大量リードした八回、村本選手に代打で打席がまわってきた。初打席だったが、点差もあって緊張感はなかった。「期待に応えたい」一心だった。

 初球を見極めた直後の2球目を振り抜くと、鋭い金属音が甲子園に響いた。バットの芯でとらえた速い打球は二遊間を抜け中前へ。初打席で初安打になった。「高校野球生活の中で一番うれしくて、自分の財産になりました」と振り返る。

 この冬の強化練習では「あの夏の感覚」を頼りに、バットを振り込んだ。

 そして迎えた春の甲子園の初戦。一回裏、多くの観客を前に打席に入った。「緊張で体がふわふわしたが、西谷浩一監督の『下半身を使え』のジェスチャーで落ち着けた」と明かす。

 昨年の選抜で優勝した先輩たちは、大観衆の中でも正々堂々とプレーしていた。「なんで普段通りの野球ができたんやろ」と、その偉大さを実感した。

 この日は先制打に加え、2点目のホームも踏んだ。四回はライナーを好捕するなど、攻守に活躍した。

 「今日はチャンスでの凡退もあったので70点。ただいいスタートが切れた。次の試合ではチャンスで絶対に決めます」(岡純太郎)

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