初戦突破へ 長崎日大・海星監督が抱負
(第95回選抜高校野球大会)
熱戦が続く春の甲子園。海星は20日の第1試合で社(兵庫)と、長崎日大は21日の第2試合で龍谷大平安(京都)とそれぞれ対戦する。海星・加藤慶二監督(48)と長崎日大・平山清一郎監督(43)がオンライン会見や代表取材に応じ、抱負を語った。(三沢敦)
■海星・加藤監督
社は攻守ともに粘り強いチーム。バッテリーを中心に少ない点数を守り切るところはうちと似ている。終盤まで守り切れるかが勝負のポイントになるだろう。
警戒したいのはエースの高橋君。彼に気持ちよく投げさせないことが大事だ。彼から多くの点は取れない。2点以内に抑えて3点取る形が理想の展開。そのためにもエースの吉田翔には期待している。相手打線をフルスイングさせない投球をぜひ見せてほしい。
対外試合を重ねながら大阪入りしたが、当初は投手の足を周りが引っ張っていた。試合を重ねるうちに改善され、失点も少なくなった。今は体も切れ、スイッチが入った感じだ。
地元兵庫のチームが相手。公立校で人気があり、応援団も多い。「完全アウェー状態」になると思うが、主将の田川が落ち着いてプレーをすれば周りもついていくはずだ。
■長崎日大・平山監督
私が高校生だった頃から龍谷大平安は強豪だった。原田監督は平安OBで、自分が平安の一番のファンだと話す記事を読んだことがある。熱い思いを持つ監督だ。私も長崎日大OBで監督になったので憧れの目で試合を見ていた。対戦できてとてもうれしい。
近畿大会ではチーム打率が3割8分とすごく良かった。中軸には山口君や山下君ら高打率の選手がそろうので警戒したい。投手の桑江君は多彩な変化球を投げてくるので惑わされないように対応していく。
こちらは二枚看板の広田と西尾がどれだけ投げてくれるかにかかっている。捕手の豊田の冷静なリードに期待したい。初戦敗退した昨春の悔しさを知る主将の平尾を中心にぜひ初戦突破につなげてほしい。
どこが相手であっても、こちらは僅差(きんさ)で粘る戦い方しかできない。最後までしつこく攻めたい。