スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

殊勲打に興奮「甲子園サイコー!」 北陸の捕手、強肩は夏に見せる

2023年3月18日21時10分

朝日新聞DIGITAL

 (18日、第95回記念選抜高校野球大会1回戦 福井・北陸1-4高知)

 北陸(福井)の捕手で、5番打者の平田海智選手(3年)に一回裏の打席が回ってきた。それも2死一、二塁の好機。「絶対打つぞ」。その一心でバットを構え、2球目の外角低めのスライダーにしぶとく食らいついた。

 打球は右翼手の前へ飛び、先取点を挙げる適時打となった。初めての選抜の緊張感はいつしか、塁上で興奮に変わっていた。「甲子園サイコー!」

 だが、直後の二回表、試練が訪れた。バッテリーを組むエースの友広陸選手(同)が高知打線につかまった。

 捕手としての武器は強肩だ。母の智子さん(48)によると、地元の鯖江市の川で水切りをしたり、越前海岸で石を投げたりして育ったという。少年時代は外野手だったが、肩の強さが目にとまって捕手になった。

 この日も、送球で相手走者をアウトにしてエースを助けようと、目を光らせた。だが、自身の送球時の握りのミスもあり、二つの盗塁を許してしまった。

 一方、打撃では四回にも二塁打を放ち、九回も内野安打を打つなど4打数3安打の活躍を見せたものの、終わってみれば、初回の1点が唯一の得点になってしまった。

 「全然力不足だった。夏までは練習あるのみです」。明暗を味わった初めての甲子園をそう振り返った。

 今後は、「送球の正確さが素晴らしい」と尊敬する名捕手、甲斐拓也選手(ソフトバンク)のスローイングを研究し、夏の飛躍につなげたいという。(マハール有仁州)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ