4年ぶりの甲子園の土 踏みしめ 東邦の石川主将「やっと来たな」
第95回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)は18日開幕し、東海地区大会優勝校として出場する東邦(愛知)が開会式で4年ぶりに春の甲子園の土を踏みしめた。
出場校の中で龍谷大平安(京都)に次いで多い31回目の出場ということで、入場行進では校名が呼ばれると場内から大きな拍手が起きた。
石川瑛貴主将(3年)にとって甲子園は、兄・昂弥さん(現中日)が2019年に選抜大会で優勝を果たしたシーンを観戦して以来だ。石川主将は「本当に他の球場とは違う空気。やっと来たなという気持ちになった」。コロナ禍で制約を受けてきた入場行進を今回は全員でできた。「これまでは主将だけとか限られた状況だったので良かった」
選手宣誓では高松商の主将が「仲間を信じ一枚岩に」などと話した。石川主将は「自分たちも一枚岩で戦う。試合では気負って慎重にいくのではなく、初回から積極的にいきたい」と話した。
荒島健太捕手(3年)も兄が18年春に東邦で出場している。「LINEで『頑張れ。とりあえず楽しめ』とメッセージが来た。チームが勝つためにできることを精いっぱいやりたい」と誓った。
チームは大会第2日の19日、第1試合(1回戦、午前9時開始予定)で、昨秋の中国地区大会4強の鳥取城北(鳥取)と対戦する。(土井良典)