コロナ乗り越え甲子園、仲間に感謝 富島高前主将の高橋さん表彰
2023年3月11日10時15分
表彰盾を手に笑顔の高橋正道さん=2023年2月28日午前10時、富島高
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日本学生野球協会の2022年度の表彰選手に富島高校前主将の高橋正道さん（18）が選ばれた。昨夏、コロナ禍を乗り越え甲子園出場を果たし、「この賞はみんなが助けて、支えてくれたから」と改めて仲間への感謝をかみしめていた。
今年の卒業生は、3年間マスクを手放せなかった世代だ。引っ張る立場の高橋さんは、最後の全国選手権宮崎大会初戦後に新型コロナウイルスに感染した。「最初はあきらめたが、みんなの声で『戦わないといけない』と思い、自宅で対戦相手の動画を見て、情報を分析班に送った」。裏方に回り支えた。
チームは同期の日高暖己投手の力投で勝ち進み、宮崎大会決勝で高橋さんは伝令として復帰、喜びを分かち合えた。3年ぶりに出場した甲子園では本来の二塁手で先発出場。チーム悲願の「甲子園1勝」は果たせなかったが、「みんなと戦えたことが本当にうれしく、成長を感じられた」と振り返った。
日高投手はプロ野球オリックスに入団した。高橋さんは宮崎市でのキャンプへ応援に行き、「チームメートがプロにいくのは、大学へいく者、就職する者など関係なく、刺激を受け頑張れる」。自らは関東の強豪の上武大で野球を続け、ステップアップをめざす。
日本学生野球協会の表彰選手高校の部では例年、原則として47都道府県から1人ずつ表彰されている。（森田博志）
