英明は智弁和歌山、高松商は東邦と鳥取城北の勝者と 選抜高校野球
【香川】18日に開幕する第95回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内であり、英明は大会2日目(19日予定)の第3試合で智弁和歌山と、高松商は大会7日目(24日予定)の第2試合で東邦(愛知)と鳥取城北の勝者と対戦することが決まった。開会式の選手宣誓は全36校の主将による抽選の結果、高松商の横井亮太主将(3年)が引き当てた。(堅島敢太郎)
同じ県の高松商とは決勝まで対戦しないように振り分けられた後、英明の中浦浩志朗主将(3年)が先にくじを引いた。引き当てたのは3番の抽選枠。既にその隣の枠には強豪の智弁和歌山が入っており、中浦主将は苦笑いのような表情を浮かべながら、札の番号を読みあげた。
相手校について中浦主将は「強豪校で打撃と応援がすごい印象」。チームは特に投手陣の状態が良いといい、「乱打戦では勝てないので、僅差(きんさ)で競り勝つような試合ができたら。勝利への執着心を持って戦いたい」と意気込んだ。
香川純平監督(37)は「相手は皆4番打者のような強打で、多彩な投手がいるチーム。地に足をつけ、胸を借りるつもりでやりたい」と話した。監督として初めての甲子園となるが「大きな舞台だが、選手と楽しみたい」と語った。
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高松商の横井主将が引いたのは30番のくじ。2回戦最後の試合で、出場36校のうち最後の登場となる。
横井主将は「全員が全力で初戦に挑めるよう、相手の研究や調整など準備を万全にしたい」と話した。長尾健司監督(52)は「鳥取城北はよく鍛えられている印象。東邦は東海地区で実力を十分に発揮している。どちらが来ても私たちよりは上」と気を引き締めた。
組み合わせ決定後には、全校の主将による選手宣誓の抽選があった。くじを引き当てた横井主将はその場で軽く天を仰ぐと、笑みを浮かべて手を挙げた。
横井主将は「最初はやりたいと思っていたけれど、大会が近づくにつれてちょっとやめようかなと思っていた」と明かしたが、「やるからにはしっかりやりたい。世界では戦争が続いている。感動や勇気を与えられる宣誓をしたい。高松商の伝統的な言葉の『一枚岩』を入れられたら」と話した。